「みんなやっているから」

日本じゃ典型的な言い訳の一つですね。

みんなと一緒であるという感覚はそれが間違いであるかどうか以前に、とても安心感が得られます。

心理学の世界では同調(Conformity)と呼ばれており、あらゆる規模のコミュニティーで起こります。

最近では多くの欧米人に、「日本の社会は個人に同調を求める圧力(同調圧力)が強い」と指摘されてますな。

その指摘があってか、今じゃ「みんな一緒」の同調をあえて避けて生きていこうと発言する人がTwitterとかを見る限り増えてきたと見受けられます。

なので「みんなやっているから」という言い訳は大人の世界(主に若者中心)ではほとんど通じないものになってきました。

しかして、この「みんなやっているから」という言い分が未だに効力を持つジャンルがあるんですよね。

今回はそれを紹介したいなと。

何かお願いをする時「みんなやっているから」は効果あり

環境保護やマナーを守って欲しい時、私たちはどうお願いするのがベストなのでしょうか?

シカゴ大学の研究(1)では、「お願いの仕方を変えればうまくいくんじゃね?」ということで、「みんなやっているから」という文句が効果的かもしれないと仮説を立て、実験をしました。

舞台はホテル。研究者はとあるホテルで80日間に渡って実験を行いました。

対象はホテルのタオル。

「毎回新しいタオルを使わず、一度使ったタオルを再利用して欲しい」

というお願いの張り紙を各ルームに貼っておきます。

 

ここで2種類の張り紙を用意しました。

1つめの張り紙には「環境を守ろう」とテンプレの文句を加えてあります。

一方、2つめの張り紙には「宿泊客の皆様にご協力いただいております」と加えました。みんなやっているんだぞ!というアピールですね。

この時の両者でちゃんと守ってくれた割合を比較します。

 

実験の結果が以下のグラフ。

 

 

Standard Environmental Message(以下SEM)は、「環境を守ろう」というテンプレの方。

Descriptive Norm Message(以下DNM)は、「みんなやってるよ〜」の文。

 

グラフを見てもらえばわかるように、SEMよりもDNMの方が高いですね。

(グラフの示し方が差を見せびらかしたいあまりに明らかに詐欺っているので罰ポイントですな。)

SEMは35.1%、DNMは44.1%で、約10%ほど再利用者が増えたことになります。

ホテルの客みんなが張り紙を見ている訳ではないので、それにしてはまぁまぁの差ではないかと。

 

この実験から分かるように、何かお願い事をするときには「みんなやっている」という文句は結構効きます。

まさに同調圧力(peer pressure)ですな。

これが日本だけではなく欧米人でも適応できる点が面白いところですな。

同調大好きな日本人ならば「みんなやっているから」という同調圧力はさらに激しいものかと

では、何かお願い事をするときは「みんなやっているから」と言っておいば大丈夫ですよ、でした〜。

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