恋愛において、顔やスタイルなどといった見た目、外見(心理学ではこれを外見的魅力という)は、恋愛においてどのくらい重要なのか?

そして見た目はどのくらい重視されるのか?

この問題は恋愛の心理学においても重要とされている研究テーマです。

しかし実は既に実験で答えは出ているようで、タイトルにあるように、「見た目」が最も重視されるようです。その証明として、本記事では2つの実験を紹介したいと思います。

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※この記事はあくまで心理学の観点から説明するものであります。他分野の観点から見れば誤りである可能性も十分ありますのでご注意ください。

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ウォルスター(1966)のブラインドデート実験

(50年以上前に既に実験で証明されていたことはなかなかに驚きですが…)

ウォルスターら(1966)は、大学生を対象として、大学の新入生向けの出会い系パーティを舞台として実験を行い、どのような性格の人がモテるのか(好印象だったり、もう一度デートをしたいと思われるか)を検証しました。

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実験参加者は「パートナーが欲しい男性と女性」で、まず始めに何種類かの性格テストに回答させた。

その結果をもとに「コンピュータが最適なカップルだと判断した」ということを参加者に告げて、その相手と引き合わせ、2時間ほどのパーティを行った。

(無論コンピュータで最適なカップルを判断したというのはウソで、それは多くの人が「人間は外見よりも中身を見るべきだ」とういう考えを持っており、実際には「外見重視」にもかかわらず、アンケートを取ったら「性格重視」と答えてしまうバイアスがかかる可能性があるため、「コンピュータで判断した」ということを伝えることでそのバイアスを取り払った。)

その後参加者は実験者から「引き合わされた相手にどの程度満足したか、もう一度デートしたいか」について尋ねた

その結果から、「性格」と「モテやすさ」の間には相関関係はほとんどないことが明らかになった(相関関係がないというのは、性格の良し悪しとモテるか否かに関係性がないということ)。

つまり、例えば外向性が高い人はモテると言われますが、外向性があってもモテるとは限らないということです。

また「外見的魅力」についても評価してもらい、その結果を分析してみると、性格との関係よりも「外見的魅力」の方がはるかに「モテやすさ」との間に高い相関が見られた。

つまりもう一度デートをしたいと思われるかどうかは、性格よりも外見に大きく左右される、ということがこの実験で明らかになった。

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この実験の通り、「性格」より「見た目」でモテやすさが変わるということがわかりました。

(ただしこれはあくまで結果。なぜ「見た目」重視なのかというエビデンスは、生物学的な観点から証明できそうですが、未だその点は研究が進められています。)

 

トーマとハンコック(2010)のプロフィールの魅力度検証

恋愛において顔が重要だということは、皆さんも勘付いていることでしょうし、上のウォルスターの実験からも証明されました。

この結果が大きく反映されているのが、出会い系サイトです。

出会い系サイトではプロフィールページがあり、そこに自分の情報を載せたりするわけですが、より多くの人に注目してもらうために最も多くの人がおこなているのが「顔を盛る」ということです。

自分の経歴(学歴や職種、収入など)を盛ることも勿論されていますが、最も効果があるのが「顔を盛る」ことです。

コーネル大学のトーマとハンコック(2010)は、この現象を実証的に証明しました。

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実験参加者は、オンラインの某出会い系サイトに登録している男性40人、女性40人を実験室に招き、彼らの写真を実験室で撮影をした。

被験者である49人の大学生に、実験室で撮影した写真と、出会い系サイトに登録してあるプロフィール画像(顔盛り済み)について、「まったく魅力的ではない=1」〜「非常に魅力的である=10」までの10段階評価で評定させた。

結果は、後者の方が魅力度の得点が高く、実験室で撮影された写真より、サイトに登録してあるプロフィール画像(顔盛り済み)の方が高い魅力度を持っていることがわかった(男性よりも女性に顕著であった)。

また実験室で撮影された写真の魅力度が低い人ほど「盛り度」が高く、魅力度が高い人ほど自分の写真を多くサイトに載せている傾向があった。

一方、職業や収入、学歴については「盛る」傾向は観察されなかった。

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つまり、相手に好印象を持ってもらうためには自分の経歴(中身)より外見を盛る方が、魅力度が上がり、また人々はそれを知っていたと考えられます。

 

「見た目」が最も重視されるのは確かだが、恋愛過程のすべてにおいてではない

紹介した2つの実験から、「見た目」がいかに重視されているかがわかりましたが、この結果はあくまで「恋愛過程の入り口」にすぎません。ウォルスターの実験の試行時間は2〜3時間程度、トーマとハンコックの実験の試行時間は3〜4分程度です。

つまり、恋愛過程のすべてにおいて「見た目」が最も重要とはこれらの研究では、残念ながら??証明されていません。

もしすべてにおいて「見た目」が最も重視されるとしたら、お顔が整っていない人はおしまい、生まれた頃から負け組です。

しかし実際、周りを見回してみると、外見はいまひとつなのにモテている人はいるし、外見が整っている人でもモテていない人もいるのではないでしょうか?

このように我々の周りにはいくらでも反例があります。

 

すべてが外見で決まるわけではないが、外見が重視されるのは事実

外見が重視されることは紛れのない事実としてあります。まず外見が整っていない人は、第一印象の魅力度は低い傾向にあるのは間違いないです。

また外見が重視されるのは、やはり恋愛に限らずどの場面でも問われるものです。

過去に、東大生で学業もそこそこ頑張ってきた女性なのに、お顔があまりよろしくないのか、悉く面接で弾き飛ばされたという例がありました。

このように第一印象というのは恋愛だけでなく、どの場面でも大きくその人の魅力を左右します。

かの本多忠勝も、「わが本多の家人は志からではなく、見た目の形から武士の正道にはいるべし」と述べているという説もあります。

中身がいくら充実していても、外見が整っていなければ、それまでの努力も水の泡です。

そして、外見には「顔」だけでなく「スタイル」や「服装」、「清潔感」などといった要素から成り立ちます。

顔は先天的な要因が多いですが、スタイルや服装、清潔感などは習得的な要因を多く含み、自分の努力次第で磨くことができます。

中身を磨くのはもちろんですが、外見にも気を配るとよろしいですよ。

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